Click to Play

巣鴨に住む 新米コンサルタントのブログです。

センター試験廃止をその導入から振り返る(3)

さてさて、センター試験に戻りましょう。

そういうわけで、おフランスの先進的な制度(1808年製)に憧れた日本人は、受験戦争なんて辞めましょう!と上っ面だけ制度を導入し、さらに受験戦争を加熱させるに至ってしまった。その周辺制度(高等職業訓練学校であるグランゼコールなど)を無視し、「大学」と「職業訓練」をまぜこぜにしてるからこんなことになるわけだね。

そんな危うい<共通一次試験>に対して、受験生も、有識者も、大学も、新聞も、批判を募らせていくのです。

 

そこで登場するのが、(やっと出番ですね)

センター試験

 

もちろん改名だけが目的ではない。

どうですかこの「センター試験」という言葉。カタカナですよカタカナ!

でも、センター試験はもちろんそれだけが理由ではありません。とりあえず、国立大学に対して受験戦争は沈静化(?)したらしい。

が、我らが早稲田大学や慶応大学、そしてMARCHなど私立大学ではセンター試験の導入はなされておらず、こっちでも導入しましょうよ!というのがセンター試験の思惑である。そんなわけでセンター試験が導入されて、はや16年経つのだけれど、ついに廃止の時を迎えてしまった。

センター試験廃止の理由。

廃止の理由はどうもいくつかあるらしい。

・1度きりしかチャンスが無いため、体調不良や遅延などで台無しになってしまう。

・入試対策が容易になり、受験テクニックで大学合格レベルを越えてしまう。

などなど。

 

そこで導入されるのが、

「到達度テスト(仮)」である。

 

到達度テストはまだまだ調整段階だけれど、

・年数回の受験チャンス。

・高校2〜3年生にかけての継続的な受験。

によって判断されるらしい。

 

そして、二次試験サイドは面接・論文、あるいはクラブ活動などが重要になり、より学力(というより暗記力?)以上に、どんな価値観を持っているか、何を学びたいのか、という点に重きが置かれている。

不十分な制度設計。

しかしながら、前回お伝えしたような「高等職業訓練学校の整備」がなされていないために、大して勉強なんてしたくないのに「いい会社に入りたい」「年収を高くしたい」といったような理由で大学進学を選ぶケースが置き去りのままだ。

もちろん、そんなものを作ってしまえば、大学教育は衰退するだろう。誰が大学に入学したいものか。特に文系勢は、ビジネススクールで、プログラミングや会計や経営や英語を勉強したい者ばかりなのだ。(グランゼコールが証明している。)

そういった形で表面上だけ大学に入学する制度は、既存のじーさんばーさんの年収1000万円を補償するための制度でしかない。

さらに言えば、そういった表面上の建前で大学進学することで、教授陣のモチベーションは下がり、授業が面白くなくなっているのはいわずもがな。

 

大学の講義が面白くないと思っている大学生に知ってほしいこと

大学の授業がつまらない理由 : まだ東京で消耗してるの?

大学の授業がつまらない!2つの解決法を全力で伝えるよ!

 

そして、真に学びたいことがあった学生も、周囲の環境や、教授のあまりのやる気の無さに「就活でもすっか^ω^」となってしまう。

真の意味での、大学、ユニバーシティ、カレッジという制度そのものが崩壊してしまっているのだ。 

そういった点に切り込める、真の勇者が文科省に現れない限り、この「受験制度」を変える戦争は続くだろう。早期の終戦を願うばかりだ。